ネットニュースを見て、思わずハッとした。
あの時のお菓子じゃん!
まさにニュースで流れていた謎の留学生が売っているとされるお菓子。ハロウィンのデザインの袋はまさに夫が受け取ったものと全く同じものでした。
確か夫がそれを買ったのは、数週間前のことだったと思います。おそらく9月中旬あたり。夜8時過ぎ、夫に買い物を頼んだところ、手に何か持って帰ってきた。
無駄なものを買わない人なので珍しいなと思ったら、たまたま駅前にいたフィリピーナから500円で買ってきたと。
噂の留学生はタガログ語で夫に話しかける
噂の留学生とされる人は、フィリピーナ。夫の顔を見てすぐにフィリピン人だとわかったらしく、夫に「お兄さん!これを買ってちょうだい!」とタガログ語で話しかけてきたそうだ。
そしてニュースにあったようにコロナの影響でバイトができないから、今このお菓子を売って稼いでいる。だから人助けだと思ってこのお菓子を買ってほしい。
夫はそれを聞き、迷わず一つ500円で買ってあげたそうだ。
全く疑いもせず。むしろそれを私に語る夫の姿は誇らしげだった。
まあそんなこともあるかと、この話を聞いている間は特に疑問に思わなかった。
でもちょっとおかしいなと思ったのは、そのお菓子を見たとき。
留学生が作ったお菓子がなんだかおかしい
表の袋に賞味期限の札が付けられていたので、てっきりどこか店で購入したものだと思っていた。
でも袋の中身を開けてみると、ちょっとおかしい。
不自然な形をした焦げ茶色の物体。見た目だけすると食べるのに少し抵抗を覚える。
しかし夫は食べてみないとわからないと、誰が作ったかもわからないそれを口にした。
するとなんてことはない。中身はマシュマロだった。
さらにそのマシュマロの中には抹茶のゼリーのようなものが入っていた。
よく巷にあるチョコマシュマロのようなものと言えばわかりやすいかもしれない。
夫が不味くはないと言うので、私も一口食べてみた。
でもよくよく考えると、今コロナだし、どこの誰が作ったかもわからないものを口にするのはどうなのかと夫婦二人で考え直した。
そして、ごめんなさいして処分することにした。
そういえば、私もフィリピンで同じような体験をしたことがある
フィリピンでは学生たちが学校のオフシーズンになると小遣い稼ぎに勤しむ。その中の一つで、こういうお菓子売りがある。
レストランで食事をしてると、どこから沸いてきたかわからないが次々と学生たちが手作りのお菓子を売ってくる。
まさに今回夫が遭遇した留学生のように、手作りしたお菓子をきちんとラッピングして売り歩いているのだ。
そのときはクリスマスシーズンだったので、とくにその押し売りは凄かった。
そのときは何個か買って、道にいるストリートチルドレンの子たちにあげた気がする。
でもこういう学生はフィリピンには沢山いた。ほとんどが女の子だったと思う。
リュックの中からお菓子を出して、「要らない」って言ってもこれでもかこれでもかと訴えてくる。
一緒に食事をしていたフィリピン人の友人は、私たちのディナーの邪魔になるからと幾らかお金を渡して立ち去らせていた。
たしかに振り返ると、あまり気分の良い出来事ではなかった。
さいごに
私たちは一口づつ例のお菓子を食べたけど、特段お腹を壊すようなことはなかった。
その点は本当にラッキーだったと思う。
ましてや私は授乳中だし、私も気がどうかしてたのかと自分でも反省している。
夫は同郷の身としてついつい心を許してしまったようだけど、これが詐欺や何らかの組織に回るものでないことを願うばかり。
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