私たちが結婚してからというものの、本当にたくさんの方たちにその出会いの経緯について聞かれました。どこでどのように出会ったら、国際結婚ができるのかと。そのため今日は私たちの結婚までの流れをお話ししていきたいと思います。
私たちはとても自然な流れで出会いました。私がフィリピンに旅行中、ディナーを終えホテルへ帰ろうとトライシクル(フィリピンのタクシーのようなもの)を呼んだ時、やってきたのが今の夫です。
夫は当時ドライバーをしていたのですが、ちょうどあと一人乗せたら自宅に帰ろうと思っていたところ、私を見つけたそうです。お互い一目惚れだったので、そこからはあれよあれよと結婚までたどり着きました。そして今では娘も生まれ、家族三人で仲良く暮らしています。
国際結婚した私たちの出会い
夫はフィリピン人。私は日本人。フィリピンに旅行中、偶然見つけたタクシーのドライバーと恋に落ち、そのまま私たちの恋愛は始まりました。彼のタクシーでそのままホテルまで送迎してもらいましたが、私がジップラインというアクティビティに興味があることを話すと、彼は今から行こう!と私に提案しました。
私は酔っていたこともあり、そのまま夫の誘いに乗り、ジップラインの場所へと向かいました。しかしすでにそのとき8時を回っています。ジップライン場はすでに閉まっていました。そのため夫は私に星がきれいに見えるビーチがあるから連れて行ってあげると私を誘いました。
その誘いも私は受けます。ビーチで星を見ながらお互いの家族や仕事、日々の暮らしなどについて語り合いました。それから3日間、私はその土地で過ごしたのですが朝から晩まで彼と遊び倒すこととなりました。
後から夫に聞いたら、夜に私をジップライン場まで連れて行ったけど、本当は閉まっているのを知っていたとのことでした。私と一緒にいたかったので、知らないフリをしたそうです。夫は一枚上手でしたが、その甲斐あって私たちの仲が深まったのでよかったです。
私は毎月フィリピンへ
私は当時、月の半分を海外で過ごすという生活をしていました。好きな国でのんびり過ごしていたのですが、夫と出会ってからは、毎月2週間夫のいるフィリピンのパラワン島へ出かけていました。
最初に出会ったときに「また来月戻ってくるねー」と伝えたのですが、本当に次の月に帰ってくると思わなかったようでそれはそれは驚かれました。これは夢か幻かと、夫は終始私の顔を覗き込んでいました。
2回目の滞在中もやはり前回と同様に朝から晩まで色んなアクティビティを楽しんだほか、夫の家族や友人たちにも会いました。夫が女性を紹介するのは初めてのことだったようで、皆さんとても驚かれていましたが、私が日本人だったこともあり、とても好意的に受け止めてもらえました。
そしてそのまま夫のプロポーズを受けました。普通の人なら出会って1ヶ月でプロポーズって早くないかと思うでしょうが、私は違いました。ストレートにこの人となら結婚したいと思っていたので、迷うことなく夫のプロポーズを受けました。
家族計画から結婚まで全力で駆け抜ける
出会いから3ヶ月目、3回目の滞在で私たちは籍を入れる準備をしました。私たちはお互い結婚したら子供は欲しいという点が一致していたので、いつ妊娠してもいいと思っていました。しかし籍を入れる前に子供が生まれてしまうと、国に申請する書類の手続きが複雑になってしまうと聞いていたので、私たちは入籍を急ぐことにしました。
日本では婚姻届を役所に出せば結婚が成立しますが、フィリピンはそうはいきません。お互い必要な書類を集め、結婚の講習会に通い、役所の掲示板で私たちの結婚に異議申し立てがないか確認し、市長のアポイントを取り、ゴットファザーとゴットマザーを探し、市長の前で愛を誓って無事入籍です。
12月から準備を始めて、入籍できたのが2月です。フィリピンスタイルで、あらゆるコネを駆使して頑張りましたが実質3ヶ月かかりました。しかし私の妊娠が発覚したのも2月だったので、そのあとは安心して赤ちゃんが生まれるのを待つことができました。
さいごに
国際結婚に不安はなかったのかとよく聞かれますが、私はもともと海外の方とお付き合いする機会も多かったので、特に国際結婚だからといって不安になることはありませんでした。
むしろ自分にない価値観に出会えることにワクワクしていました。”この人だ!”と腑に落ちたことも大きかったですが、せっかくこんなに素晴らしい人に出会えたのに、この先一緒にいない理由はないと思っていました。
日本人同士だったら、彼氏彼女のままでも、事実婚でも問題なかったかもしれません。しかし国が違うとビザなどの関係もあって、やっぱり籍を入れないと長く一緒に過ごすことができません。
物理的な問題が私たちの結婚を後押ししてくれたのは言うまでもないですが、全ての状況が起こるべくして起きていたと私は信じています。だからこそ夫と出会った下地であるそれぞれの国と環境、そして境遇に感謝しています。
私たちの結婚に至る経緯はあまり参考にならないかもしれませんが、一つの例としてこんなパターンもあるんだと心に留めていただければと思います。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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