男性が働かずビーチなどに寝そべってゴロゴロしているというのは南国エリアあるあるなのですが、フィリピンの男性についてもその話はしばし耳にします。
恋人がフィリピン人の場合、相手の将来性について考えると不安を感じるという人もいるかもしれませんが、必ずしもみんながみんな働かない訳ではありません。ただフィリピンの男性に、男性ならば外で稼いできてお金をしっかり家に持ってくるべきだという概念を押し付けてしまうのは早計かもしれません。
フィリピンの人々との交流を通してわかったフィリピンの男性が働くことに熱心にならない事情をお伝えしていきたいと思います。
お金がなくても生きていける
フィリピンの人たちは必要なものを得るためにお金という道具に依存しません。特にフィリピンでは流通している貨幣もペソであり国際的にも価値が高いとはいえません。なおかつ働いても得られるお給料は月に1万〜2万円。多い人でも4万円です。そのためお金だけに頼っていては生活がやっていけません。
そこで彼らが利用するのが人脈です。特に家族や親戚との絆は深く、遠い遠い親戚までいざとなったら助けになります。人脈を通してお米を耕している家があったらおすそ分けしてもらう、空いている家があるならば貸してもらう。そうやって人脈を使って生活を上手く営んでいます。
日本人に比べると働く時間が少ないように感じられますが、彼らのお国柄生き延びる術としてこのようなスタイルを確立しているようにも思います。
生活コストが少ない
フィリピンの人たちは日本人に比べると格段に生活コストを抑えた生活をしています。もちろん豊かな人たちはそれなりにバブリーな生活を送っているかもしれませんが、住まいも親族みんなで住んでいたり、洋服なども家族で着まわしていたりするため、必要以上を求めなければそこまで働かなくとも生活が回るのです。
もし足りないものがあれば買うより先に、家族や近所の人に尋ねて、貸してもらう。このようなやりくりをしているので、基本的な生活費はそこまで高くなりません。
お金は天国に持っていけない思想
フィリピンの人はカトリックの影響を多く受けているため、お金は天国に持っていけない。だからこそ愛する人たちとの時間を大切にするという考えが浸透しています。必要以上に稼ぐことに時間を作るよりも家族とゆっくり過ごす時間を優先したいという考えから、十分に食べる分だけ稼いだら、しばらくお休みするというスタンスも生まれてくるのでしょう。
もちろん彼らにもお金持ちになることへの憧れはあるかもしれません。しかし彼らの中の優先順位がこのようになっている以上、本人たちはそれで満足しているのでしょう。
さいごに
私は今育児をしながら仕事もしています。フィリピン人の夫は外で働いていますが、夫の中に”男は外で働いて女は家を守るもの”という概念はありません。そのため私が体調が悪かったり仕事が忙しい時は、夫は仕事の時間を抑え家のことをしてくれたり、赤ちゃんの面倒をみてくれています。
そうやってフレキシブルに対応してくれるのも、働くことに執着しない気質があってこそなのかなと思ったりもします。家のことをするのにも抵抗がなく、赤ちゃんをあやすのもとても上手です。
みなさんの恋人がフィリピン人だったとしても怖気付かないでください。お互いのいいところと悪いところを上手く掛け合わせてやっていけば大丈夫です。ぜひみなさんも愛する人を見つけたなら、無条件に相手を受け入れてあげてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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